自分に素直になる!

他人に遠慮しすぎて人づきあいに息苦しさを覚える、という人は、もっと自分に素直になる必要があります。自分に対してやたらと「あれをしてはダメ」とか「嫌われないようにしよう」などとプレッシャーを与えてはいませんか? 自制心が強く、気遣いを忘れないのは良いことです。しかし、自分を肯定したり許すのが苦手な人は、他人に対してもそうなってしまいます。「他人の欠点が気になる」という人は、自分に対して厳しすぎないか考えてみましょう。

ほとんどの人は、素直な人が好きです。素直な人というのは、自分を実際以上に良くも悪くも見せようとしない人です。できることは拒まずにやり、できないことに対しては、自分の実力が及ばないことを認めます。また落ち度があれば謝罪し、責任を取ろうとします。自分の感情や意見を隠そうとせず、気に入った人に対しては好意や信頼を率直に表現します。そのため相手からも信頼され、目上の人からは可愛がられます。

この手のタイプは誰からも好かれるかというと、そんなことはありません。発言を恐れないので生意気、でしゃばりと受け取られることもあります。不用意な発言や、その場にそぐわない言動もしばしば行います。疲れていたり体調が悪いときには、それもはっきり言うので周囲を心配させます。自分や他人に対して肯定的なため、自信家と思われる場合もあります。特徴は「ありがとう」と「ごめんなさい」をためらいなく口にできる点です。

「誰にも嫌われたくない」と他人の目を気にしすぎる傾向のある人は、このような素直な人を目指すべきです。好かれたいなら、嫌われることを恐れてはいけません。人の好みは十人十色です。十人いるなら、そのうちの一人二人に嫌われるのは当たり前、くらいに思いましょう。他人の顔色をうかがいつつ全員に好かれようとすれば、疲れるだけです。それでは余計面白みのない、うわべだけの人間になってしまうでしょう。却って八方美人と呼ばれる羽目になるかもしれません。

ポイントは、あなたがどう頑張ってもあなたを嫌う人はいるという点です。ならば、無理して相手に合わせようとするより、本音でぶつかって嫌われた方がましではありませんか? 全員に好かれることが難しいように、全員に嫌われるのも難しいものです。だったらいっそのこと、全員に嫌われるつもりで自分を出してしまいましょう。それでも好意を示してくれる人がいたら、あなたは今より幸せな気持ちになれるはずです。

あなたは自分を肯定することが苦手ですか? 弱音や文句は決して表に出してはいけないと考えるタイプですか? 感謝や愛情を伝えることに抵抗がありますか? すぐには口には出せないというなら、紙とペンを用意して、吐き出す訓練をしましょう。書いた紙は誰かに見せる必要はありませんし、自分で読み返す必要もありません。今日あった嫌なことも、ずっと前から引き摺っているつらい出来事も、思いつくそばから吐き出します。本来なら感謝すべき家族への不満や恨み言もぶちまけましょう。

あなたがつらいのは、イイ子であろうとして、マイナスの感情を閉じ込めているからです。水がいっぱい入ったバケツには、それ以上の水が入りません。新しい中身に入れ替えたいなら、まずは淀んでいる水をこぼす必要があります。自分の嫌な部分を出してしまいましょう。そうすれば自ずと、許し肯定する気持ちがわいてきて、素直な自分に近づけるはずです。