本当にやりたいことをやる!

自分は不幸だと感じる原因は何でしょうか? おそらくは、本当にやりたいことができずに、我慢して別のことをやっているからです。本当にやりたいことは何ですか? 「昆虫採集」「ジオラマ作り」「漫画を描くこと」「ボランティア」「世界中を旅すること」「プロスポーツ選手になる」「バンド活動」「演劇」「釣り」……いろいろあると思います。でもそれを実際にやるのは難しいのでしょう。やりたいことを邪魔する言葉が、世の中には溢れていますから。

「それで生活できるの?」「それをやるお金なんてどこにあるの?」「空き時間に趣味でやればいいじゃない」「それより家族を養う方が先でしょ」「それをやったらいつ結婚できるの?」「女の子が野球選手になれるわけないでしょ」「それを仕事にした人なんている?」……これらの言葉は他人に言われることもあれば、自分で自分に言い聞かせ続けることもあります。そして多くの人は、本心ではやりたいと思わない職業に就きます。「安定した仕事に就くのが一番幸せなのだから」と。

やりたくて始めたことではなくても、今やっていることが面白くてやりがいを感じる、というなら何も問題はありません。しかし、今の仕事を人並み以上にこなせて周囲から評価もされている人が、「本当は別のことをやりたいのに」と不満を抱えているケースは珍しくないでしょう。あなたが幸せを感じるかどうかは、収入が多いか少ないかとは関係がありません。「離島の大自然のなかで自給自足の生活をするのが一番の幸せ」という人もいます。

子供時代からずっとやりたいと思っていたことがあるなら、それをやるべきです。それをできないせいで不幸だと感じているなら、それをやらない以上は幸せになれません。幸せになる方を優先するなら、「やりたいことをやると収入が減ってしまう」ことを心配してはいけません。本気で取り組めば、誰かが認めてくれます。それを収入に結び付けられたり、応援してくれる人が現れたりします。個人的に始めたことが結果的に多くの人の役に立つこともあります。

私の知り合いは、「おもちゃの教室」を生業としています。自分で考えたおもちゃを手作りして、それを使った親子向けのイベントを大手スーパーなどで開催しています。サラリーマンの副業としてやっているわけではなく、それで生計を立てています。収入は決して多いとは言えないでしょうが、キラキラとした目と子供のような笑顔が印象的な中年男性です。作業場として借りているプレハブや近くの公園は、彼の小さな友人たちが集う場所となっています。

本当にやりたいことをやりましょう。そうすれば、たとえ生活に困っても、それをやっている瞬間は幸せでいられます。ただし、気をつけなければならないのは、今の仕事を辞める理由として夢を持ち出す人がいる点です。本当に「脱サラしてラーメン屋を始めたい」のか、単に「今の状況から逃げたい」だけなのかは、自分でも勘違いしがちです。本当にやりたいことなら、どんなに忙しくても、誰かに止められてもやらずにはいられません。常に頭からそのことが離れないくらいに熱を帯びた夢があるなら、それをせずにいるのは、罪というものです。