失敗を恐れるのをやめる!

親戚の葬儀で遺族席に座ることになったとき、とても憂鬱な気分でした。葬儀に参加するのが初めてだったからです。前方、後方から数十人が見守る前でのお焼香は、パフォーマンスを披露するような感じで、もっとじゅうぶんな練習時間が欲しいと思いました。結果、見よう見まねで把握した所作も緊張のために完璧にはできず、最後の礼を忘れるという失敗を犯しました。そこで学んだことは二つあります。失敗しても自分以外には大した問題ではないということと、そして多くの人が完璧ではないということです。

失敗をして一番つらいのは自分です。場面によっては失敗のせいで他の人に迷惑をかけることもあるでしょう。言葉の上で非難されることもあるかもしれません。それでも、他人はいつまでもあなたの失敗を悔やんだり覚えていたりはしません。誰にとっても他人の失敗より、自分の失敗の方が大問題だからです。あなたが思うほど、他人はあなたに注目していないとも言えます。改めて言葉にすると寂しい気がしますが、だからこそ大げさに失敗を恐れる必要はありません。

現状、幸せでないと感じている人は、失敗を恐れてはいけません。失敗というのは、新しい挑戦を意味します。「挑戦して失敗したら余計みじめだから」と挑戦せずにいれば、今以上の幸せを手にすることもできないでしょう。あなたの願いは何ですか? 片思いの相手に告白したい、賞やオーディションに応募したい、試験を受けて良い成績を残したい……「成功したら今より幸せになれる」ことなら、どんどん挑戦しましょう。挑戦すればうまくいく可能性はあります。挑戦しなければ、成功もありえません。

失敗すればもちろん、少しの間は痛みを覚えます。「やらなきゃよかった」と思うかもしれません。しかし冷静に考えると、挑戦しないよりは収穫があったのです。まず、挑戦の仕方がわかりました。次に、自分に何が足りないのかがわかりました。そして、「次こそは!」という意欲が手に入りました。失敗は成功の母と言います。失敗した痛みは拍車のように、あなたに思考と行動を促します。結果として、単純に成功するより成長できるでしょう。

芸能人を始めとした有名人のほとんどは、苦労して成功をつかんだ人たちです。しかし、なかには運が良くて、苦労を味わわずに若いうちから成功してしまう人もいます。資産家の家系に生まれたために、一般庶民の生活を知らないまま会社の経営に携わったり、政治家になってしまう人もいます。たまにそういった人たちが問題を起こしてバッシングされることがありますね。報道には偏りがありますから鵜呑みはできないにしろ、おおよそ「苦労をしていない人は苦労をしている人ほど賢くない」という印象を受けるのではないでしょうか。

片思いの相手に告白して振られたら、拒絶されたと感じます。賞に応募して落ちたら、自分には向いていないんだ、と思ってしまいがちです。そのように失敗を後ろ向きに捉えるのはやめましょう。失敗はあくまでも「その方法ではうまくいかない」ことを教えてくれたのです。それを学べただけでも、失敗する前よりは前進できました。一度で成功する必要はありません。最終的にうまくいけばそれで良いのです。ただ一つ悪いのは、諦めてしまうことです。幸せになりたいなら、失敗よりも諦めを恐れてください。