自分を幸せにするための【やること】【やめること】10ヶ条!

世界を広げるために本を読む!

何となく寂しいとか、将来に漠然とした不安があるなら、書店や図書館へ行きましょう。本にはそれぞれ、特定の事柄に対して著者がとことんまで考え抜いたことが詰め込まれています。いわば本の数だけ専門家がアドバイスをしようと待ち構えているようなものです。悩んでいること、知りたいことがあるなら、まずは該当コーナーの前をうろついてみましょう。身近に相談できる相手がいない人でも、解決の糸口をつかめるはずです。

欲しい本が決まっている場合には、ネットショッピングでもかまいません。ネットショッピングならほとんどの本は探し出して注文することができます。しかし、特定の本が欲しいわけでないなら自ら書店へ行った方が得です。機械で検索をするとごく限られたものしか登場しません。タイトルが似たものや、同じジャンルの本がピックアップされるだけです。それでは既存の知識を超える出合いは望めないでしょう。自分で書店へ行けば、意識していなかったジャンルの本も目に入ります。思いがけず、運命の出合いを遂げる可能性だってあります。

ファッション雑誌を買いに行ったついでに、同じく雑誌コーナーに置かれた外国語のテキストを見て、留学を決意するかもしれません。パソコンの本を買いに行った際に、棚の角に設けられた特設コーナーで子供の頃に大好きだった名作絵本と再会するかもしれません。占いや健康法に目覚めるかもしれませんし、自分で組み立てる付録付きの雑誌に夢中になるかもしれません。生活に追われて記憶の彼方に押しやられていた子供時代の夢を思い出すこともあるでしょう。

何かに熱中しているとき、寂しさや不安は心から消えてしまいます。それより目当ての物について考えることで忙しいからです。幸せとは何でしょうか? 今日一日をワクワクして過ごすことです。やりたいことをやるために起き、時間を惜しんでそのことに取り組めたなら、他に何もいらないくらいでしょう。そういったものがない、という人は、書店へ行くべきなのです。書店はあなたに無数のアイディアを提案してくれます。

書棚を見て回ったけれど、熱中できそうなものがないなら、ひとまず物語を選んで読みましょう。小説でも落語でも、漫画でも絵本でもかまいません。物語は人間にとって、なくてはならない存在です。文字や製本の文化を持たない時代や地域でも、神話や天地創造は物語として受け継がれてきました。現在、テレビで物語が放送されない日はありません。好きな物語や感動した物語、忘れたくない物語が一つもない、という人はいないでしょう。

本は友人であり先生です。こちらが知りたいことや、特に望んでもいなかったことまで教えてくれます。地球の裏側の人たちの生活の様子も教えてくれますし、人生の先輩がつらいときをどう乗り越えたかも教えてくれます。自分が生まれる前のことも教えてくれますし、50年後の社会がどうなっているかもおぼろに描いてみせてくれます。本のなかにはあなたの理想の恋人もいるでしょう。その恋人はあなたにつらいことがあれば慰め、嬉しいときは一緒に喜んでくれます。決して裏切らない恋人がいるという安心感は、あなたの心を温めてくれるはずです。