自分を幸せにするための【やること】【やめること】10ヶ条!

被害者意識を捨てる!

家族や友人、職場の上司など「誰かのせいで自分がつらい目にあっている」と考えると、幸せになれません。あなたは問題の相手に変わってほしいと願っていることでしょう。「なぜか友人に意地悪をされる。彼女がそれを反省して私に優しくなってくれたらいいのに」。そう願ったところで、実現する可能性はまずありません。相手は、何らかの理由があって意図的に意地悪をしているか、あるいはそのつもりはないのに、あなたが勝手に意地悪だと思い込んでいるだけだからです。

人はそれぞれ、自分が正しいと信じることを選択して行動しています。あなたを意図的に傷つけようとしている人がいるとすれば、その人にとってはそれが正しいことなのです。原因はもちろん、客観的に見て理不尽だと思うようなことかもしれません。単純にあなたのことが嫌いなのかもしれませんし、嫌うきっかけは勘違いから生じたことかもしれません。それでも、その人が正しいと信じて取る行動を、「実は間違っていたんだ」と気づかせることは、なかなかできないでしょう。

まだしも職場の問題なら転職や異動、ご近所トラブルなら引越しという対応を取ることができます。容易に、とはいきませんが、人間関係の問題は距離を取ることで改善が可能です。そのため、距離を取りづらい家族間の問題はさらに厄介です。「親のせいで」「配偶者のせいで」自分は幸せになれない、と感じている人は多いのではないでしょうか。人は生まれてくる場所を選べません。もし別の家庭に生まれていれば、もっと幸せな生活が送れていたのでは、と夢想することはきっとあるでしょう。

幸せになりたいなら、被害者意識は捨てましょう。被害者意識があるから幸せになれない、とも言えます。親なり配偶者なり、あなたが「加害者」だと思っている相手は、自分がそうであるとは思っていません。むしろ自分の方が被害者だと思っているはずです。「親が悪い」と思えば、親に対してそのような態度を取ってしまいます。「自分の不幸は夫のせいだ」と思えば、夫の欠点を責めるでしょう。自分の主張を通そうとして他人を責めるのは、加害者以外の何者でもありません。

あなたが人を責めれば、相手も同じようにします。これを解消するには、まずあなたがそのことを許すしかありません。恵まれた家庭に産んでくれなかった親を許します。期待に応えてくれない家族を許します。あなたを嫌い意地悪をしてくる友人を許します。許しても許さなくても、客観的な違いはないかもしれません。しかし許すことで、あなたがその悩みから解放されます。これは大きなメリットです。

「つらい」と悩むことは時間の無駄です。人には限られた時間しかありません。ならば、嫌なことを考えて過ごすより、ワクワクすることを考えて過ごした方が得ではありませんか? 意地悪をする人は、あなたが悩んでも悩まなくても意地悪をしてきます。その人を一日中思い浮かべているより、好きな人を思い浮かべた方が良いとは思いませんか? 「つらい」のは状況ではありません。あなたが「つらい」と思うから「つらい」のです。時間を大切にしてください。どうにもならないことで悩むより、幸せなことを考えれば、あなたは幸せです。