前向きな言葉を習慣にする!

家族のために家事をすれば「ありがとう」と言われ、仕事をすれば「よく頑張ってるね」と言われる。そんな毎日を過ごしている人は、ほとんどいないでしょう。できることはするのが当たり前で、できなければ責められる、誰しもそうなのだから、当たり前のことをしても、いちいち褒めたり褒められたりする必要はない。そう思っていませんか? それが「当たり前」と思いつつ、毎日につらさを感じてしまうなら、今すぐ解消する方法があります。

方法は簡単です。自分や他人の良いところを見つけたら、すかさず一言褒めるのです。大げさな言葉でなくてかまいません。朝、鏡を見て「お、顔色良い」「今朝は髪型がきれいに決まった」。朝食を作りながら「目玉焼きがおいしそうに焼けた」「味噌汁の味がちょうどいい」。家族に対して「時間通りに起きられたね」「全部残さず食べたね」。こうなりたい、こうしてほしいという願望を言うのではなく、当たり前のことをちょこっと肯定してあげるのです。

自慢をしたり他人を褒める習慣がない人は、これだけの言葉を口にするのでも最初は抵抗があるかもしれません。まずは恥ずかしい、馬鹿らしいと思わない程度の言葉を見つけて実践しましょう。見たままのことを言ってみるだけでいいのです。試しに一日、意識して取り組んでみてください。仕事や買い物に向かうときに「空がきれいだな」「風が気持ちいいなあ」「今日はたくさん頑張れそう」と口にするだけで、いつもより気分よく一日が過ごせるでしょう。

目の前のことを取り上げて肯定する。これが習慣というか口癖になると、環境は大きく変わるはずです。なぜなら人の口癖は感染するからです。同僚に対して何気なく「○○さん、優秀だなあ」「いつも親切だね」「助かるよ」と言い続けましょう。言われることに慣れた相手は、あなたにも同じ言葉を返したくなります。人と人との関係は鏡のようだと言われます。いつも会うたびにニコニコと挨拶をしてくれる人には同じように返したくなりますし、無愛想な人には同じようにしたくなりますよね。それと同じことです。

「いつも言う」のは難しいと思いますか? 褒めるためにわざわざ相手の長所を探したり、いつも違うことを言う必要はありません。相手も褒められることに慣れていませんから、大げさな表現では照れたり、却って嘘っぽく感じてしまうでしょう。特に表現が見つからないなら、「いいねえ」「かっこいい」「面白い」などの簡単な言葉で大丈夫です。別に、相手が面白いことをしたときに「面白い」と言うのではありません。「その考え方、独創的だね」くらいの軽い意味合いでどんどん使います。とにかく肯定することを癖にしましょう。

癖は人にうつります。肯定が習慣化された職場や家庭というのはどれほど快適でしょうか。残念なことに、これと反対のことが習慣化されている人間関係もあります。粗を探して非難する、自分に起きた不運を自慢げに報告する、愚痴を言う、特定の人の悪口が共通の話題になっている……そんな環境では、特別に不幸なことがなくても不幸な気分に陥ってしまいます。反対のことを始めましょう。あなた一人が自分や相手に対してさりげなく「いいね!」と言うことは、決して難しくありません。